為替市況

外為・今日の材料

24/03/28(木) 07:57

◎〔外為・今日の材料〕ドル、151円台前半=介入警戒などで上値重い(28日)

 28日の東京外国為替市場のドルの対円相場は、前日の海外市場で売りが優勢となった流れを受け、1ドル=151円台前半で上値の重い展開が見込まれる。財務省、日銀、金融庁の3者会合開催で介入警戒感が強いほか、米長期金利の低下などが圧迫要因。ただ、下値では買いも入り、下げ余地は限られそうだ。予想レンジは151円00〜60銭。
 前日の海外市場では、欧州時間の序盤は151円80銭台に上昇した後は、3者会合開催を受けて反落。一時151円近くまで下げた。米国時間に入ってからは、やや買い戻されたが、中盤以降は米長期金利の低下を背景に151円30〜40銭前後で上値が重くなった。終盤は151円30銭前後で伸び悩んだ。東京時間の早朝も同水準。
 前日の東京時間夕方に開催された3者会合後、神田財務官は「あらゆる手段を排除せずに適切な対応を取っていく」と強いトーンで円安をけん制。これを受けてドル円は売りが強まった。もっとも、下値では「日銀が当面、金融緩和を継続する、との見方を受けた円売りも根強い」(FX業者)とされ、151円前後では下げ渋る動きとなった。
 ドル円は、米国時間には売りが一巡して買い戻しが入ったが、米債市場では調整的な債券買いが入って米長期金利が低下し、ドル円の重しとなった。東京時間は、介入警戒感が強いほか、米金利低下も圧迫要因となり、「なお上値の重い展開になる」(大手邦銀)と見込まれる。ただ、下値ではなお押し目買いも根強いとみられ、下げ余地は限られそうだ。このほか、3月決定会合の「主な意見」が緩和姿勢を強調するハト派的な内容だと改めて円売りが強まる可能性もある。本日は、東京時間は3月会合「主な意見」、欧米時間は3月の独雇用統計、10〜12月期の米GDP確定値、米週間新規失業保険申請件数、3月の米シカゴ景況指数などが予定される。(了)

[時事通信社]

東京外為市況

24/03/28(木) 17:20

◎〔東京外為〕ドル、151円台半ば=海外勢不在の中、こう着(午後5時)

 28日の東京外国為替市場のドルの対円相場は、1ドル=151円台前半を中心とした小動きにとどまった。聖金曜日やイースター(復活祭)を前に海外投資家が不在となる中、積極的に売り買いを仕掛ける向きが少なく、こう着感が強まった。午後5時現在は、151円43〜44銭と前日(午後5時、151円70〜71銭)比27銭のドル安・円高。
 日銀が金融政策の正常化を慎重に進めるとの見方や、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ開始時期が遅れるとの思惑からドル買い・円売りが優勢となり、午前中に一時151円50銭台まで上昇する場面があった。ただ、その後は買いが一服、東京株式市場で日経平均株価が4万円の大台割れ目前まで下落するとリスク回避の「ドル売り・円買いが入った」とみられ、午後3時前には151円25銭近辺まで水準を落とした。市場では「欧米など海外投資家はお休みモードに入っている」(邦銀)と指摘され、151円台前半を中心に動意が乏しかった。
 米国では28日に、3月のシカゴ景況指数など複数の経済指標が発表されるが、投資家の関心は29日の2月の米個人消費支出(PCE)物価統計に移っている。FRBが重視するインフレ指標であることから関係者からは「市場予想を上回る内容ならば、早期利下げへの思惑が後退する。結果を見極めたい」(外為仲介業者)との声が聞かれた。
 ユーロは対円、対ドルで上昇。正午現在は、1ユーロ=163円52〜52銭(前日午後5時、164円12〜14銭)、対ドルでは1.0800〜0800ドル(同1.0826〜0826ドル)。(了)

[時事通信社]

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