為替市況

外為・今日の材料

24/03/29(金) 07:53

◎〔外為・今日の材料〕ドル、151円台前半=米PCE物価控えて小動き(29日)

 29日の東京外国為替市場のドルの対円相場は、日本時間の今夜に2月の米個人消費支出(PCE)物価の発表を控え、1ドル=151円台前半で小幅な値動きにとどまるとみられる。前日の海外時間も「決め手を欠いて動意は薄かった」(FX業者)が、東京時間も同様の展開となりそうだ。予想レンジは151円00〜60銭。
 前日の海外市場では、欧州時間は151円50銭前後に強含む場面もあったが、同水準で頭打ちとなり、米国時間の序盤は151円10銭台に軟化。同水準では買い戻され、中盤には151円40銭前後に浮上。終盤は151円30〜40銭前後でもみ合った。東京時間の早朝も同水準での値動きとなっている。
 前日の欧米時間の値動きは151円10〜50銭前後のレンジ圏内にとどまり、方向感の定まらない展開だった。米経済指標では、新規失業保険申請件数は強めだった一方、3月のシカゴ景況指数は弱めとなり、強弱が交錯して相場の反応は薄かった。米長期金利は上昇したものの、なお介入警戒感から「上値の重さが意識された」(同)ようだ。
 このほか、岸田首相は前日夜の記者会見で、円安について、「過度な変動は望ましくない」、「行き過ぎた動きにはあらゆる手段を排除せず、適切な対応を取りたい」などとけん制したが、発言内容に新味はなく、目立つ反応はみられなかった。
 東京時間は、前日の海外時間の流れを受け継ぎ、「米PCE物価指数待ちの様相が強まる」(大手邦銀)とみられる。年度末要因の売買で振れやすいものの、「総じて方向感を欠いた状態が続く」(同)とみられる。本日は、東京時間は3月の東京都区部消費者物価、欧米時間は米PCE物価、パウエルFRB議長の対談参加が予定される。なお、多くの海外市場は聖金曜日で休場となる。(了)

[時事通信社]

東京外為市況

24/03/29(金) 12:03

◎〔東京外為〕ドル、151円台前半=輸出企業の売りで小幅安(29日正午)

 29日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、国内輸出企業の売りに押され、1ドル=151円台前半に小幅下落した。正午現在は、151円30〜31銭と前日(午後5時、151円43〜44銭)比13銭のドル安・円高。
 前日の米国時間の序盤は、岸田首相の「行き過ぎた動きにはあらゆる手段を排除せず、適切な対応」との発言で151円10銭台に下落した。中盤に向けては、長期金利の上昇を受けて、151円40銭台に上昇した。終盤は聖金曜日を控える中、積極的な売買は見送られ、151円30〜40銭台で一進一退だった。
 東京時間の午前は、米利下げ開始が先送りされるとの見方などから買いが先行し、151円50銭付近へ上昇した。仲値公示にかけては月末、年度末に伴う国内輸出企業のドル売り・円買いが強まり、151円20銭前後に下落。その後は手掛かり材料が乏しく、151円20〜40銭程度でもみ合った。
 ドル円は、売り買いが交錯したものの、151円台での推移にとどまっており、大きな方向感は出ていない。米国時間に予定される2月のPCE物価指数や、パウエルFRB議長の対談を見極めたいムードが強く、積極的な売買は見送られている。午後も「レンジ相場が継続する」(FX会社)と予想される。
 ユーロは朝方に比べ対円、対ドルで軟化。正午現在は、1ユーロ=163円06〜07銭(前日午後5時、163円52〜52銭)、対ドルでは1.0777〜0780ドル(同1.0800〜0800ドル)。(了)

[時事通信社]

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