為替市況

外為・今日の材料

24/04/25(木) 08:03

◎〔外為・今日の材料〕ドル、155円台前半=材料交錯でもみ合い(25日)

 25日の東京外国為替市場のドルの対円相場は、強弱材料が交錯して1ドル=155円台前半でもみ合う見込み。米長期金利の上昇と、節目の155円突破による介入警戒感で、方向感が出にくい。日銀決定会合の結果公表を明日に控え、様子見ムードも強い。予想レンジは154円80〜155円40銭。
 前日の海外市場では、欧州時間は154円90銭台でもみ合った。米国時間の序盤に一時155円10銭台に上昇したが、すぐに154円90銭台に反落。ただ、その後は米長期金利の上昇を背景に改めて買いが強まり、中盤には155円30銭台まで上値を伸ばした。終盤は買い一服となり、155円20銭台に伸び悩んだ。東京時間の早朝は155円20銭前後で推移している。
 前日の米国時間は、根強いインフレ懸念で米利下げ時期は先送りされるとの観測から米債は売りが優勢となり、米長期金利は一時4.6%台後半に上昇。日米金利差の拡大観測からドル円は買いが優勢となり、介入水準として警戒された155円を突破。155円10銭台ではストップロスの買いも加わり、上げ足が速まった。終盤は、上昇ピッチが速く調整的な売りも出たとみられる。
 東京時間は、米長期金利の上昇に引き続き支援されながらも、「介入警戒感から上値は追いにくい」(同)とみられる。155円突破で介入はなかったものの、「いつ介入が実施されてもおかしくはない」(大手邦銀)ため、現行水準を中心にもみ合う公算が大きい。日銀決定会合の結果公表も明日に控え、徐々に様子見気分も強まりそうだ。
 本日は、東京時間は日銀決定会合初日、欧米時間は1〜3月期の米GDP、米週間新規失業保険申請件数、米7年債入札などが予定される。(了)

[時事通信社]

東京外為市況

24/04/25(木) 17:07

◎〔東京外為〕ドル、155円台後半=介入見送りで上値試す(25日午後5時)

 25日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、政府・日銀の介入見送りで上値を試す展開となり、1ドル=155円台後半に上昇した。1990年6月以来、約34年ぶりの高値を更新した。午後5時現在は、155円62〜63銭と前日(午後5時、154円90〜90銭)比72銭のドル高・円安。
 午前は、五・十日による国内輸入企業の買いや、時間外取引での米長期金利上昇を眺めて155円45銭近辺へ上昇し、前日の海外市場の高値を上抜けた。
 午後は、海外勢を中心とした仕掛け的な買いで、155円70銭台へ上伸。その後は米長期金利の上昇一服などで、155円60銭前後に軟化した。
 前日の米国市場では、米利下げ先送り観測を背景に長期金利が上昇し、ドル円は政府・日銀が介入に踏み切る「防衛ライン」とみられていた155円を上方ブレークした。
 東京市場でもドル買い・円売りが継続し、155円台後半へ水準を切り上げた。「防衛ライン」を突破しても介入が実施されなかったほか、鈴木財務相らの円安けん制発言のトーンも強くなかったため、「上を試したい雰囲気が広がった」(国内銀行)という。
 米国時間に1〜3月期の米GDPが発表される。市場予想(ロイター)は前期比年率2.5%増で、10〜12月期の3.4%増から減速、コアPCE物価指数は3.4%上昇と10〜12月期の2.0%上昇から加速する見込み。前出の国内銀行は「予想を上振れると長期金利が4.7%台に上昇し、ドル円は上を攻める可能性がある」と話していた。
 ユーロは対円、対ドルで上昇。ユーロ円は、介入見送りによる円売りで2008年8月以来、約16年ぶりの高値を塗り替えた。午後5時現在は、1ユーロ=166円85〜85銭(前日午後5時、165円55〜56銭)、対ドルでは1.0721〜0721ドル(同1.0688〜0688ドル)。(了)

[時事通信社]

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