為替市況

外為・今日の材料

24/04/19(金) 08:03

◎〔外為・今日の材料〕ドル、154円後半=米金利上昇と介入警戒でもみ合い(19日)

 19日の東京外国為替市場のドルの対円相場は、米長期金利上昇と政府・日銀の介入警戒がせめぎ合い、1ドル=154円台後半で高値もみ合いとなりそうだ。予想レンジは154円30〜90銭。
 前日の海外市場では、欧州時間は154円50銭前後で強含み。米国時間の序盤は、長期金利上昇に沿って買われ、154円60銭近辺へ水準を切り上げた。中盤はFRB高官のタカ派発言を受けた長期金利の上昇で値を伸ばし、154円65銭前後に上伸。終盤は、154円60銭前後でもみ合った。鈴木財務相がG20閉幕後の記者会見で、足元のドル高・円安進行について「金利差だけで今の水準を作っているわけではない」などと述べたが、ドル円相場の反応は限定的だった。東京早朝は154円50〜60銭程度で推移している。
 前日の米市場では、ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁が、早期の利下げに否定的な見解を示した上、利上げの可能性も排除しなかった。根強いインフレや景気の堅調を背景に「とうとう利上げに言及した」(FX会社)ことから、米長期金利は上昇基調を強め、4.6%台を回復した。
 ドル円は、米長期金利上昇に支えられる一方、政府・日銀による介入警戒が重しとなる構図が続き、154円台後半で高止まりするもよう。前出のFX会社からは「G20を終えたため、155円を狙いに行くようだと、当局が実弾介入に踏み切る可能性がある」との声が聞かれた。
 東京時間は3月のCPIが発表される。海外時間は、植田日銀総裁のイベント参加が予定される。(了)

[時事通信社]

東京外為市況

24/04/19(金) 15:04

◎〔東京外為〕ドル、154円台後半=売り一巡後は持ち直す(19日午後3時)

 19日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、中東情勢の緊迫化を受けた売りが一巡した後は買い戻しが入り、1ドル=154円前半に持ち直している。午後3時現在は、154円33〜33銭と前日(午後5時、154円26〜27銭)比07銭の小幅ドル高・円安。
 ドル円は早朝、前日の海外時間で買いが優勢となった流れを受け、154円50銭台で取引された。午前9時以降、実質的な五・十日による実需筋の買いで154円60銭台に浮上。その後、イスラエルによるイランへのミサイル攻撃が報じられ、一気に153円60銭台に急落した。正午も同水準で低迷したが、午後は「イスラエル攻撃を受けた初期的な売りは一巡した」(運用会社アナリスト)ことから買い戻しが入り、午後3時に向けては154円30銭台へと戻り歩調となった。
 前日の海外市場では、米国時間にフィラデルフィア連銀製造業景況指数の強い結果や米長期金利の上昇のほか、ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁らの早期利下げに否定的な発言などで154円65銭前後に上昇した。終盤は154円60銭前後で伸び悩んだ。
 東京時間は、序盤は底堅い展開だったが、イスラエルのイラン攻撃の報道で「一気にリスクオフに振れた」(FX業者)とされ、株価急落と同時にドル円も下値模索を余儀なくされた。ただ、「リスク回避の円買いが一巡した後は円は売り戻しが優勢になった」(先の運用会社アナリスト)とされ、ドル円は急速に戻り歩調となった。目先は「現行水準でもみ合いながら中東情勢の行方を見守る状況になる」(同)とみられる。
 ユーロも午後は対円で戻り歩調となった。対ドルは小高い。午後3時現在は、1ユーロ=164円04〜08銭(前日午後5時、164円76〜77銭)、対ドルでは1.0630〜0630ドル(同1.0680〜0680ドル)。(了)

[時事通信社]

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