為替市況

外為・今日の材料

24/06/14(金) 07:58

◎〔外為・今日の材料〕ドル、157円前後=日銀会合結果控え、動きにくい(14日)

 14日の東京外国為替市場のドルの対円相場は、日銀の金融政策決定会合の結果を控えて動きにくく、1ドル=157円前後で推移するもよう。予想レンジは156円50銭〜157円40銭。
 前日の海外市場では、欧州時間は157円10〜20銭台でもみ合い。米国時間の序盤はPPIの伸び鈍化や週間新規失業保険申請件数の低調を受けて売りが強まり、156円50銭台に下落。その後は、長期金利の持ち直しで157円20銭台へ切り返した。中盤は、長期金利が再び低下したほか、ユーロ売り・円買いに連れて、156円60銭台に押し戻された。終盤は、主要株価指数の持ち直しで157円前後に戻した。14日の東京早朝は、同レベルで推移している。
 米国市場では、5月のPPIが前月比0.2%低下、前年同月比2.2%上昇といずれも市場予想を下回る結果だった。週間新規失業保険申請件数は、前週比1万3000件増と3週連続で悪化。指標結果を受けて、長期金利が低下し、ドル円も水準を切り下げた。
 東京市場のドル円は、昼ごろとみられる日銀の金融政策結果公表まではポジションを作りにくく、「上下30銭程度の値幅にとどまる」(外為仲介業者)可能性が高い。
 日銀は、政策金利を据え置き、国債購入を減額するとの見方が多い。前出の外為仲介業者は「国債買い入れ減額は織り込み済みで、プラスアルファがないとドル円は動きにくい」と話す。午後3時半から植田総裁が会見を行う。4月の会見では円安について、「今のところ基調的な物価上昇率に大きな影響を与えていない」と発言。ドル円は急騰し、政府・日銀は為替介入に踏み切ったとみられている。会見中は、総裁発言で売り買いが交錯し、ドル円は大きく振れる可能性がある。
 海外時間は、6月のミシガン大消費者景況感指数が発表される。(了)

[時事通信社]

東京外為市況

24/06/14(金) 17:10

◎〔東京外為〕ドル、一時158円台前半=日銀会合、ハト派的で上昇(14日午後5時)

 14日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日銀金融政策決定会合がハト派的と受け止められ、一時1ドル=158円台前半に上昇。4月29日以来の高値を付けた。午後5時現在は、1ドル=157円67〜67銭と前日(午後5時、157円26〜27銭)比41銭のドル高・円安。
 午前は、実質的な五・十日による国内輸入企業の買いなどで、157円30銭台に上伸した。その後は、日銀の金融政策決定会合の結果公表を控える中、上値追いには慎重となり、157円10銭台に緩んだ。
 午後は、日銀が金融政策決定会合の結果を公表すると円売りが強まり、158円20銭台へ水準を切り上げた。植田日銀総裁が会見で、国債買い入れについて「減額する以上、相応の規模になる」などと述べると、157円60銭台に下落した。その後はやや買い戻され、158円10銭台に戻した。
 日銀は政策金利の据え置きを決定し、国債買い入れを減額していく方針を決定。ただ、具体的な減額計画は、次回の金融政策決定会合で決めるとした。市場では「日銀は国債購入減額を急いでいないとのメッセージ」(国内証券)などと、受け止められ、円売りが強まった。資産運用会社は「7月会合までは円安が進みやすい」(資産運用会社)との見方を示した。
 植田総裁の会見は、「7月に経済物価のデータ次第で、短期金利を引き上げることは当然ありうる」と述べるなど、ややタカ派的となり、ドル高・円安は一服した。この後、海外勢が日銀の決定をどう消化するか、注目される。ユーロは対円、対ドルで下落。午後5時現在は、1ユーロ=168円82〜83銭(前日午後5時、170円05〜09銭)、対ドルでは1.0707〜0707ドル(同1.0814〜0814ドル)。(了)

[時事通信社]

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